「下肢閉塞性動脈硬化症」マッサージではない方法で治療する理由とは?

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下肢閉塞性動脈硬化症は、下肢の動脈硬化によって血管が細くなって、その先へ流れるはずの血液の量が少なくなる病気です。
血液の流れを良くしようと考えてマッサージをしても、血液が流れる動脈の血管自体がもろく、かたくなっている状態です。
マッサージは心理的には効果があるかもしれませんが、下肢閉塞性動脈硬化症の改善効果はあまりありません。
下肢閉塞性動脈硬化症の自覚症状は、歩いているときに足にしびれや痛みを感じることです。
数十メートルから数百メートル歩くと、足が痛くなって歩けなくなり、休みが必要になります。
このときはマッサージをしても良くなりません。
しかし、しばらく休むとまた歩けるようになります。
しかし、症状が進むと、歩くことが難しくなってきます。
また、下肢閉塞性動脈硬化症は血行障害であるため、筋肉に痛みを感じたり、傷の治りが遅くなったりします。
傷が治らないと、その部分がただれる、深くえぐれるなどして、ますます治りにくくなります。
そして最終的には、壊疽といって、組織の腐敗が起こります。

下肢閉塞性動脈硬化症は、50歳から70歳代の男性に多い病気です。
女性の患者の数は、全体の10パーセント程度です。
また、糖尿病を患っている人や喫煙歴のある人に、下肢閉塞性動脈硬化症を発症する人が多いです。
また、動脈硬化によって脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を引き起こしている人が多いです。
血行を良くするために、マッサージをする方法があります。
マッサージは筋肉をほぐすことができます。
しかし、下肢閉塞性動脈硬化症はマッサージ以外の方法で改善します。
方法の一つに、薬による治療があります。
血液の流れを良くするための薬を使用します。
また、脂肪や糖分の摂取を控えることも効果的です。
喫煙している場合は、禁煙をすることでも血行が良くなります。
また、手術をする方法もあります。
人工血管を使ってバイパスをつくり、血管の中の塞がったところを迂回するという手術です。
また、組織の腐敗が強い壊疽の場合は、外科手術の方法をとります。
足の切断をせずに、動脈硬化の部分だけを切り取るなどの方法も行われています。

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